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フェレットの病気

フェレット【副腎疾患が春先に増える理由】エルちゃんが副腎腫瘍予備軍かも?予防に毎朝ライオンキング

2018年5月20日

愛鼬ちゃんの副腎の摘出手術をされたという方からこんなメールが届きました。

はじめてメールさせていただきます。
うちの豆子は3歳くらいの時にオマタの腫れが出てくるようになっていたんだと思います。
ですが、その頃の私はそれがどういう事なのか分からず放置していました。
その後4歳になってから一年に一度のジステンパーワクチンの時に、先生に副腎腫瘍だと言われました。
私はどうしていいか分からず、先生に言われるまま摘出手術を受けました。
豆子の様子が落ち着いてから色々調べたら、副腎は切らないのが正しい治療だというような事ばかりが目につきます。
実際にフェレットに詳しいフェレ飼いさんにも自分のかかりつけの病院の先生ならそんな手術はまずしないと言われました。開腹手術は意味がなく、副腎くらいでいちいち切るのは先生が手術をしたがるからだというのは本当でしょうか?
豆子は先生のスキルアップのためにしなくて良い手術を受けさせられたという事でしょうか?
その人は「でも手術しなかったら毎月の医療費がかかるから手術でとっちゃった方が良かったのかしれないね」とも言いました。
私は別に医療費の事を考えて手術をしたわけではありませんし、むしろ、無意味にお腹を開く方法を選んでしまった事を後悔しています。
なんてかわいそうな事をしたのだろうと今でもその事を思うと涙がでます。
豆子は今元気なので、病院を訴えるとかは考えていませんが、私と同じようにそんな理由で可愛い我が子のお腹を切られてしまう子が減りますようにと願っています。
意味が分からないメールになってしまってすみません。
誰かにどうしても聞いて欲しかったんです。
これからもエルちゃんとサスケ君の可愛いお写真を楽しみにしています。

A. まず、その涙を止めて下さい。そんな事で泣いてるようでは、お話しになりません!!

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「副腎疾患」って何かちゃんと知ってる?

私は今、めちゃめちゃ怒っています。

もう、ブログ記事が書けないくらい怒っています。

いや、書きました。

1万文字を超える超長文になりました。

いつも通りの「長すぎて何が言いたいのか分からない」記事が出来上がりました。

だから、「副腎疾患」という病気については、いたちのおうちの覚書の方で『副腎疾患【フェレットの三大疾病】副腎腫瘍』という記事にまとめました。

この記事の最後にリンクを貼ってありますから、今日のお話しをお読み頂きながら、まずは気持ちと頭の整理をして、その後に必ずそちらも読んで下さい。

あなたがいう「色々調べた」の中に、これからは、その記事にある事も情報として、副腎疾患について「知って」おいて下さい。

副腎疾患についての「私の考え」もそこにあります。

意味が分からないメールだとかそんな風には思いませんが、今のあなたとは「話にならない」んです。

だから、それを読んだうえで、それでも同じことを思うのなら、もう一度同じメールを下さい。

それくらい、あなたの言っている事は私にとって「終始一貫めちゃくちゃ」です。

1つ言っておきますが、あなたのおっしゃるその「フェレ飼いさん」という方、多分、ちっとも「フェレット」に詳しくないですよ。

上記の記事を読んで頂ければ分かりますけど、副腎疾患という病気において、「開腹」が「意味ない」なんて事は、ちょっとでも「フェレットを知ってる人」なら絶対に言いませんよ。

そしてこれは余計なお世話ですけど…

豆子ちゃんは、お腹を切るっていう大きな手術を頑張ってくれました。

同じように頑張ってる子はたくさんいます。

それを「そんな事」だとか「いちいち」だなんて平気で言うような人、私ならその人の人間性を疑います。

「そんな」人の言う事に「いちいち」動揺する必要なんか、これっぽちも無いって思います。

以上!

春先に副腎疾患が増える理由

副腎疾患というのは、それが腫瘍でもそうじゃなくても、副腎に何かしらの異常がある疾患の事です。

復習1

脳下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンによって性腺(卵巣・精巣)と副腎皮質が刺激を受け、性ホルモンが分泌されます。

この性ホルモンの分泌が多くなると、今度は逆に、脳下垂体がそのホルモンの分泌を減らすように働きだして、「体内のホルモンのバランスがとれている」のが健康な体のメカニズムです。

が、この子達にはその性腺(卵巣・精巣)がありません。

要するに、「(早期に)避妊・去勢済みのフェレット」というのは、もともと「ホルモンのバランスが崩れやすい体」なのです。

ここで1つ大切なお話し!!

知り合いロゴ
知人
フェレットって、発情に至るまでのプロセスにかかる下垂体からのホルモン分泌の機能がやたらと強いのかなぁ、と思うんですよね (感覚的な表現で、自分でも言ってて意味分かりませんが…)。

というのも、通常は「副腎疾患にはならない」と言われている、元未手術で、一旦発情を経てから避妊・去勢をした「レイト・アルター」の子達でも、副腎疾患になったりするんですよね。うちでも過去に一頭そういう子がいました。

生殖腺が無くなっても、繁殖期になると下垂体がめちゃくちゃ頑張っちゃうので、こんなに副腎疾患になりやすいのかと😅

この知人はいわゆる「ノーマル飼い」ニョロリストさんです。

これは、「不妊手術しちゃってるから仕方ない」で、この病気を片付けないであげて欲しいと思う、私にとって、本当にとても貴重なお話しです。

ありがとうございました。

復習2

我々人間を含む多くの『動物』がそうであるように、この子達のそのホルモン(性ホルモン)は「日照時間」との関係に影響を受けています。

これが「春先に副腎疾患が増える」理由です。

ホルモン(メラトニン)と日照時間の関係

副腎に刺激を与え続ける「性腺刺激ホルモン」の分泌を抑えてくれる「メラトニン」というホルモン

これは、

日中、強い光を浴びるとその分泌は減少し、夜、暗くなってくると分泌量が増える

というものです。

副腎疾患は自然の摂理(生理現象)に則せないから

その、光を浴びる時間(日照時間)が長くなる春先には、抑制成分(メラトニン)の分泌量が少なくなるのは自然界において当然の摂理です。

だから、この季節が「繁殖期」になるわけです。

抑制が少ない状態で性腺刺激ホルモンが分泌されまくっているわけですから、「盛り」がつくのは、何もおかしな事ではありません。

でも、この子達(不妊手術済みの子)にはそれを受け入れる器(性腺)がありません。

だから、副腎に過剰な負担がかかって「疾患」になるのです。

…ここまで超ザックリです。

厳密に言えば「もうちょっと付け足したい事」とかありますけど、それは上載の「副腎疾患について書いた記事」でご理解下さい。

今日はエルちゃんのお話しをさせて頂こうと思います。

復習3

副腎疾患の症状というのは、副腎のその異常によって過剰分泌されるホルモンが原因で起きている(さまざまな)症状のことを指してそう言います。

ぷっくり(副腎疾患の特徴)見える…?

その特徴とされる「外陰部の腫れ」

ぷっくりしてない?ねぇ!!!!

あなたにはどう見える?

私には、ぷっくりに見えました。

あわわわっ…

初めての女の子。

大切に大切に育ててる可愛いかわいい我が娘。

副腎疾患に男の子も女の子も関係ありませんが、とにかく私にはこれまでにその経験がありません。

今日まで色んな皆に聞かせてもらってきた貴重な経験談と、頭の中にただ持ってただけの単なる知識を全力でかき集めて…

アタチはなこ
アタチはなこ
…で?

明日、朝一番で病院に行k…

いや、待てよ…

今は春。

ちょっとしたホルモンバランスの崩れ?様子見するべき?

んー、どうしたら良いんだろう…って、軽くパニックになりました。

で、副腎疾患の経験を持つ友達たちに連絡をしまくりました。

「○○くんは最初どうだった?」

「○○ちゃんはどういう感じ?」

何の不安も持っていないまだ若い(健康診断を終えたばかりの)女の子の所へ「○○ちゃんのオマタと見比べさせてもらっても良い?」って、その日のうちに行ってもきました。

疑いだしたら全部がそう見える「私の」病気がまた始まった

今日のアイキャッチ画像をご覧下さい。

どう見えますか?

「尻尾ボン!して楽しそう」…のはずなのですが、私は

「こんなに興奮する※なんて…やっぱり副腎疾患なんじゃなかろうか?」って一人で考え込んでいました。

※副腎疾患の子の特徴の1つです。

尻尾ボン!の意味するところは?(フェレットのカーミングシグナル)

「そう言えば、最近、ポリポリ(体をかく)が多い気がする」って、その行為だけがやたらと気になるようにもなりました。

※痒みも特徴の1つです。

病院で安心を買ってきた

副腎疾患というのは、急を要する病気ではありません。

ちょっと気になる症状が出たからといって、慌てて病院へ行く必要はありません。

主人に次の休みに、いつもお世話になっている病院へ連れて行ってもらう約束をして、「じゃあ、それまで様子をみていよう」って少し落ち着いたところで、近所に住むニョロ友が「ちょっと病院へ行こうと思う」という話を聞きつけて、それなら私も一緒に連れて行って欲しいと厚かましくも一緒に連れて行ってもらいました。

かかりつけの病院がある事を伝え、治療やその他はあれとしても、取り急ぎの『先生』のお話し(見解)を聞かせて頂きたいとお話しさせて頂きました。

丁寧な触診のあと

お医者さん
お医者さん
白とは言えないけど、まだグレーでも無い。

心配なら、きちんと検査しても良いけど、今はまだそんな必要は無いですよ。とか心配なら、一か月に一回とか診せに来て下さい。とか安心できる言葉を他にもたくさん頂きました。

こういう時の不安は獣医さんにしか取ってもらえない私は心の底から安心しました。

安心代

副腎疾患の予防のために出来ること

さっきも言ったように、ホルモンのお話しの基本中の基本

日中、強い光を浴びるとメラトニンの分泌は減少し、夜、暗くなってくると分泌量が増える

毎日、朝日を浴びてもらう事にしました。

日中はなるべくリビングに日の光が入るようにカーテンはおっぴろげ。

ですが、我が家はほぼ放し飼いなので、この子達は自分たちで好きな所へ行ってしまいます。

ので…

出典:ライオンキング

毎朝、必ずこうする時間を設けました。

朝日が一番!

毎朝6~7時台にベランダでニョロを2匹太陽に掲げている人がいたら、それが私です。

我が家の就寝時間は割と早い方なのですが、その時はダウンライトや豆電球の使用は一切やめて完全に消灯。

間接照明やムード照明的な物は全て捨ててしまおうと思います。

今はサプリメントも与えていますが、そのお話しはまた別の記事で。

おしまいに

ここに書いてある事が全てではありませんが、これから何かがあった時、その考え方や取り組み方についての参考になれば良いなって…

その時の参考の1つ「たくさんある例の1つ」に加えて欲しいって思いでまとめました。

フェレットの副腎疾患(腫瘍)について

摘出手術をするしないだけではなく、またこれは、副腎疾患に限った話だけではなくて、愛する我が子の治療方針を「先生に言われるがまま」になんて事は決してないようにしてあげて欲しいって思います。

どんな時でも、治療を頑張った子には「頑張ったね」って心から言ってあげられる、それまで一緒に頑張る飼い主さんであって下さいね。

…だなんて、偉そうな事を言ってますけど、私はいつだって、ちょっとの事でワタワタ慌てて大騒ぎする、本当に人騒がせな飼い主なのです。

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